小説「おとうと」の感想

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私は今週に入り、「おとうと」という文学小説を読み始めました。あの幸田文氏の作品です。
私はいつかこの本を家で見つけ、一度読んでみましたが何だかじめっとした感じで、
後味が悪く何回も読んだことはありませんでした。

夏目漱石の「坊っちゃん」などは今まで何回も読みましたが、この「おとうと」はとても暗く、
ぎすぎすした感じだったので何回も読もうという気になりませんでした。

ですが意を決してまた読んでみることにしました。
「おとうと」は一回しか読んだことがなかったので、
最初の一行から初めて読んだような感じで、新鮮な気持ちで読み進めることができています。

私は最近太宰治の「斜陽」を読みましたが、それと作品のあらすじは似ていると思います。
知識階級の家族の淋しい生活が描かれています。ひねくれた弟が結核にかかって亡くなるまでの家族の葛藤です。
皆決して悪人ではないのに、ささいなことで意固地になってしまう家族の悲しさがとても緻密に描かれていて、
私はページをめくる手を止めることができません。

「おとうと」はとても優れた作品です。少し文体が堅苦しく、読みにくいですが
それくらい心理描写がはっきりしているということです。
細かな心理描写により、その光景が目に浮かんでくるようです。

一回に何ページも読むので、結構すぐに読み終わる気がします。
今回読み終わったときに私がどんな感想を持つのか、自分にも期待しています。